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1年365日のツワモノ


紅葉の小径

「休肝日」という言葉は、今さら説明するまでもなく、肝臓を休ませる日、すなわち酒を飲まない日という意味で、酒飲みを戒め健康を気遣う警句として使われます。愛飲家であれば、「週に2日くらいは休肝日を」と言ったり言われたりしたことがあるでしょう。

酒が飲める飲めないは体質によっても、時と場合によっても、その他さまざまな条件によっても違うので、一概には言えませんが、やはり、肝臓に過度な負担をかけるような飲み方は避けるべきと個人的には思います。

でも、あるとき、1年365日、一日も欠かさず毎晩1合(180ml)の芋焼酎(お湯割り)を飲んでいるという方に出会いました。鹿児島県出身の元官僚で、退職後も役職を得て東京都心のオフィスに通勤していたK氏です。

「毎日、欠かさず1合」「つまみは、煮豆、魚、酢の物などで、特に煮豆は必ず」「朝晩の食事はきっちり食べるが、昼食は抜く。晩酌を美味しく飲むためにね」と、淡々と語ったK氏。「3年に片頬」といわれる薩摩人らしく笑顔は見せないが、少しだけ茶目っ気のある眼差しをしてみせました。

徹底した自己管理のもと度を超すことなく、1年365日欠かさず飲んで、酒に飲まれず、仕事ができて人望があり、凄い人だ。内心、舌を巻きました。(K氏によれば、鹿児島にはK氏のようなツワモノは珍しくないとのことですが)

インタビューの後半は、芋焼酎の貯蔵期間はどれぐらいが適切と思うか(一般的に5年が最適では)、どのような料理が肴に向くか(まず第一に大豆を使った食べ物)など、長い愛飲歴をもつK氏の見解をうかがったのですが、このとき胸に響いた言葉の数々が、その後の編集作業の糧にもなりました。


毎年、立冬をすぎると木枯らしの話題と、紅葉の話題など、晩秋から初冬の話題が尽きない。この季節になると、恋しくなるのが鍋物で、おでん、寄せ鍋、湯豆腐、味噌チゲなどなど、立ち上がる湯気とダシの効いたつゆだくの鍋ダネ、それにお湯割りや燗酒があれば、なおいっそう身も心もほっこりと温まるのですが・・・

うっかり脚を傷めて体調を崩し、ひと月ちかく食欲も落ち、酒も禁じる日々をすごしていたら、ふだんは好き嫌いなく何でも食べ何でも飲んでいるのに、日ごろの好物さえ味気なく、好きなお酒も疎ましく感じられるようになりました。おのずと、健康状態と食欲との相関関係に思いをいたす次第。やはり、健康状態の良い心身であってこそ食欲もあり、お酒もおいしく飲めるというもの。

1年365日晩酌のK氏は、健康面を含むすべてにおいて、自己管理能力の高いツワモノです。ひるがえって、自己管理能力のないわが身を恥じつつ、秋の夜長を静かにすごしております。
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  1. 2016-11-14 17:19 |
  2. 取材のあとさき
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実りの秋に思うこと

10月10日は、晴れの「特異日」(晴天になる確率が非常に高い)と言われてきましたが、きょう当地は一日中曇っていました。でも、この雨の多い年に、雨が降らなかったというだけでも、やはりこの日は昔の人が言ったように運動会に適した日なんだと、思いました。

昔の運動会といえば、昼食に家族で食べた海苔巻きずしや五目ずしに卵焼き、ブドウや柿や梨など季節の果物も楽しみのひとつでした。

季節の「うつろい」(移ろい)に敏感な日本人がよく意識するのは、花鳥風月もさることながら、春夏秋冬の旬の味覚ではないでしょうか。季節ごとに顔ぶれが入れ替わる海の幸、山の幸、野の幸・・・今は新米の季節、ことさらに食欲を刺激する 「食欲の秋」 です!

たわわに実った黄金の稲穂の波は、まさに「うまし国・日本」の原風景じゃないですか。

秋の食膳2

は、ごはんとして私たちの口に入るだけでなく、酒の原料にもなりますよね。 (注1)


ところで、米で造る日本の酒というと、ほとんどの人が清酒を、いわゆる日本酒を思い浮かべることでしょう。

でも、ちょっと待った! 

清酒と同じように、米を原料に造る本格焼酎(甲類焼酎ではなく本格焼酎、ね)を忘れてもらっちゃ、困ります。

米100%の米焼酎や泡盛だけじゃなくて、ほとんどの種類の本格焼酎は、米を原料の一部として使っているんです。  (注2)

でも、本格焼酎は、清酒造りと同様の工程(麹~醪~発酵)に、もうひとつ「蒸留」という工程が加わり、「蒸留」すると、しばらくは「寝かせる」から、清酒みたいに出来立て「新酒」をすぐ出せる性質の酒ではないのです。通常、出荷まで早くても数か月、長いものは何年もの時間がかかります。

だから、「季節感がない」などと言われてしまうんですね。料理人、特に日本料理の料理人は、季節感にこだわりますから。

だけど、食膳の「季節感」は基本的に食材そのものがもたらすものであって、それに応じた調理法や盛り付け・しつらいが工夫されるのと同じく、酒も、飲み方の工夫によって「季節感」の伴走者たりうるもの。本格焼酎も然り、と考えます。

たとえば、夏は洒落たグラスでクールに、秋になれば土の肌合いを感じる陶器で、冬は燗(かん)で、春には花見の席で・・・と、その演出は無限です。なぜなら、本格焼酎は、清酒と同じように、食事とともに楽しむ食中酒でもあるからです。

秋の食膳1

(注1)  米を原料とする日本の酒造りは、もともと、秋の収穫の時期から始まり、寒い冬のあいだが最盛期です。米の収穫を終えた農家の人が、農閑期を利用して酒造りの働き手となり、「杜氏」(とうじ)と呼ばれる職人になりました。そして、新米で醸造した「新酒」が市場に出回ると、人びとは豊年の喜びと感謝の気持ちを新たにして、その味わいを楽しんだのです。もっとも、今は、稲作農業も、酒造の現場も、昔とはだいぶ様相が違ってきました。農家の数が減るいっぽう、酒造りの現場は年間を通じての醸造も可能で、出稼ぎ労働の杜氏ではなく社員技術者によって製造されることも普通になりましたが、今も、昔ながらの酒造りの姿をとどめる酒造所もあります。

(注2)  元来、日本の本格焼酎は、酒造りの第一歩である「麹(こうじ)」の原料として米を使ってきましたが、昭和時代に技術革新によって、麹を麦で造る麦100%の麦焼酎や、さつまいも100%のいも焼酎なども生まれました。



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  1. 2016-10-10 23:23 |
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ザビエルの便り

大分の菓子「ざびえる」をいただきました。

ざびえる

子どものころを思い出します。福岡の「鶏卵そうめん」、長崎のカステラ、鹿児島の「かるかん」など、昔から知られた九州みやげの菓子といえば、甘くて、栄養価が高く、腹持ちのよいものが多く、そんな食べごたえのある菓子をいただくと、飛び上がって喜んだものです。ここに挙げた菓子、じつは、今でも好物で、ときどき買い求めます。そのようなわけで、九州の菓子には目のない私、バター風味の生地と甘い餡が、いかにも南蛮菓子の名にふさわしい、この「ざびえる」をいただいて、どれほど喜んだことか。

ところで、
「ざびえる」といえば、まずフランシスコ・ザビエルを思い浮かべますね。日本にキリスト教を伝えた最初の宣教師フランシスコ・ザビエル。大分とゆかりの深い宣教師の名前からこの菓子の名も生まれています。

そこで、フランシスコ・ザビエルにまつわる話をひとつ。

フランシスコ・ザビエルが上陸して初めて見た日本、それは、鹿児島の「山川」という港町でした。彼は、自分の目で見た町と人々の様子を手紙に書いて報告しました。ザビエルが初めて見た日本の町は清潔で、人々は礼儀正しく・・・と、いろいろ称賛し、人びとが蒸留酒を飲んでいると紹介しています。この手紙こそ、西洋人によってなされた、日本の蒸留酒(つまり本格焼酎)に関する情報発信の第一号だったといえるでしょう。今から約470年前のことです。
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  1. 2016-10-02 23:54 |
  2. 焼酎よもやま話
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視点を変えてみる

今年も日本人がイグ・ノーベル賞を受賞したとの報道がありました。
毎年、笑いを誘うイグ・ノーベル賞。
今年、受賞した日本人の研究対象は「股のぞき」ですって。

股のぞき! W(`0`)W

天橋立(あまのはしだて)でやったみたことがあります。゚(゚^∀^゚)σ。゚
遠近感が変わるとか、対象物の大きさが変わるとか、人それぞれかもしれませんが…

「股のぞき」を真面目に研究している人がいるってことに、何かほのぼのと温かい親愛の情を覚えました。

いつもは天に向けている頭頂部を、地面に向けて見る景色。それだけで、確かに、不思議な感覚を覚えます。
逆さになった景色を面白がるというよりは、違和感。頭と心に新たな刺激を受けたとき感じる戸惑いや興奮。
ちょっとしたワクワク感、ドキドキ感。

けっこう固くなった頭をほぐす効果もあるかもしれませんね。

日本人の焼酎観って、いまだに古いところがあって、終戦後の昭和20年代の感覚で見ている人もかなり多い。
「股のぞき」のように、がらっと視点を変えて見てもらえると良いのになぁ~なんて、思ったりします。


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  1. 2016-09-24 23:45 |
  2. 焼酎よもやま話
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仲秋の名月

いつもこの時期に思うことなので。

昨年と同じ写真です。撮ったのは数年前ですが
気に入っているものですから(#^.^#)
仲秋の名月
ちなみに昨年の記事はこちら

きょうは満月が見られるのかな?

このところ、曇り、または雨、たまに晴れても湿度が高くて蒸し蒸しする日が続き、「名月」を愛でる風流に水をさしていますが…

子どものころ、近所の原っぱや土手でススキを刈り取り、家でつくっただんごに添えて、月見をしました。

また、「雷(いかづち)の丘」での月見も多感な年ごろの思い出。やはり、仲秋の名月と聞けば、心が動きますね。

こんなとき、私なら米焼酎を飲みたい。こんな酒器で飲むのもいいでしょう?

ガラちょく画


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  1. 2016-09-17 18:23 |
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